水野修一、5G建設ブームを先取り ソフトバンクグループとKDDIを重点投資、通信セクターが年内収益に5%以上貢献

2018年末以降、日本における5G基盤整備は明らかに加速し、大手通信事業者は相次いでネットワーク展開計画を公表しました。これを受け、資本市場でも通信業界への注目度が高まり続けています。テクノロジーおよび通信セクターを長年追ってきた水野修一氏は、2019年初頭にはすでに5Gブームがもたらす投資機会を察知し、年間投資戦略の重点テーマに位置づけました。

第1四半期において水野氏は、通信事業者や設備サプライチェーン企業を複数回にわたり調査し、5G周波数の割当て、基地局建設コスト、投資回収サイクルについて詳細な分析を行いました。彼は、日本の5G展開は米国や中国に比べて一定のタイムラグがあるものの、通信各社の設備投資計画は明確で資金力も十分であることから、通信セクターは今後2~3年にわたり高い確度の成長局面に入ると判断しました。

この見立てを踏まえ、水野氏は第2四半期初頭からソフトバンクグループ(SoftBank Group)とKDDIという2大銘柄への投資比率を段階的に高めました。彼は、ソフトバンクグループが国内移動通信市場で強固な地位を占めると同時に、グローバルなテクノロジー・インターネット分野への投資を通じて5Gアプリケーションと資本戦略の両面で優位性を持つと評価。また、KDDIについては、安定した顧客基盤と継続的なARPU(1契約者当たり平均収入)の増加を背景に、5Gネットワーク整備を加速しており、高い市場リターンが期待できると見込みました。

この戦略は下半期において顕著な成果を挙げました。日本政府による5G商用ライセンスの正式交付や、通信各社の大規模投資計画の発表を契機に、通信セクターは第3四半期に上昇トレンドへ転じました。ソフトバンクグループは年央の調整局面を経て10月から株価が上昇に転じ、KDDIも着実に上昇して過去最高水準に達しました。結果として、水野氏が運用する投資ポートフォリオにおいて通信セクターは年内収益の5%以上を貢献し、全体業績を大きく押し上げる要因となりました。

今後の展望について、水野氏はメディアインタビューで「5Gは短期的なテーマ株ではなく、今後10年間にわたり情報インフラと産業高度化を牽引する中核的ドライバーである」と強調しました。2020年は日本で5G商用化が本格的に始動する重要な年となり、通信セクターは引き続き高い投資妙味を維持すると予測。既存の投資を安定的に維持しつつ、クラウドコンピューティング、IoT、コネクテッドカーといった新領域を含む5G関連の応用展開やサプライチェーンにも注目を続ける意向を示しました。

総じて、水野修一氏の5G投資事例は、マクロトレンドに対する洞察と業界細部への深い理解を兼ね備えた投資手腕を明確に示しています。この戦略は2019年の投資成果に大きく寄与したのみならず、2020年以降の投資戦略の基盤を築くものとなりました。